アルクはMBO(経営陣による買収)の手法によりにより株式を非公開化すると発表した。今回TOB(株式公開買い付け)を実施するのは、日本みらいキャピタルが運営するファンドが全額出資する買収目的会社のAAホールディングス(東京都千代田区)。アルク代表取締役社長の平本照麿氏と日本みらいキャピタルとの間で協議が進められていた。買付総額は31億1000万円。アルクは2003年6月、旧アルク(現SUNMALO)の通信教育用教材、英語教室などの事業を承継し設立された。急速なデジタル化や顧客ニーズの多様化が進む中、IT環境を利用した複合的な学習サービスの確立など抜本的な経営戦略の見直しが必要と判断。株式を非公開化し株主へのリスクを回避したうえで経営改革を進めることにした。買付期間は20124年5月14日から6月22日まで。決済の開始日は6月29日。買付価格は1株あたり2万7500円で、公表前営業日の終値2万810円に対して32.15%のプレミアム。買付予定数は11万3100株。